側弯症を患っている腰痛の症例

当院で行った側弯症をお持ちの患者様で腰痛の施術を行った事例をお伝えします。
側弯症は先天的に背骨の発育がまっすぐにならず、左右や捻りが加わった状態で発育するものです。
体のバランスがとりにくいので腰など背骨を支える筋肉に負担をかけやすいのが特徴です。
側弯症でヘルニアを発症
側弯症があり、椎間板ヘルニアがある患者様を施術させていただきました。
元々、側弯症の影響で背骨の周りにある筋肉は疲労が蓄積されやすいので椎間板への負担も通常より大きくなります。
椎間板の周りを痛めると神経症状やそこでこの患者様に出ていた症状を以下でご覧ください。
症状
椎間板ヘルニアの症状がメインで出ていたのですが、以下をご覧ください!
- 座ってたり立っている時の痛み
- 太ももの痺れ
- 足の怠さ
施術内容
トリガーポイント施術による指圧の刺激を加えました。
この施術では脊柱起立筋という背骨全体を支える筋肉に起きている緊張を取り除いていきます。
そして、背骨ゆがみ矯正を行いました。
体のバランスが崩れやすい側弯症なので少しでも起きている歪みを施術で改善し、バランスがとれるようにすることが大切です。
注意点
側弯症の手術をしている方がギックリ腰を発症
側弯症の手術をしているので背骨の可動域がとても小さいのが特徴です。
背骨をボルトで止めているので筋肉の伸縮も起きにくいので施術を行った際も体の硬さを感じました。
症状
ギックリ腰なので以下のような急性の炎症症状が出ています。
- ジンジン疼く
- うつ伏せになると腰が反って痛い
- 体勢を変えるのが激痛
施術内容
トリガーポイントの施術で指圧の刺激を与えることで脊柱起立筋の緊張を取り除くのは同じです。
しかし、背骨をボルトで固定しているので矯正施術をすることはできないので鍼施術でより深部の関節に近い筋肉を施術することで負担を軽減しました。
側弯症のある方への施術をする際のポイント
側弯症は手術をしているかしていないかで行う施術が変わってきます。
手術をしていて、ボルトで背骨をボルトで固定していると矯正などの施術は不可となります。
また、手術をしていなくても背骨の曲がり具合によっては行う施術の強度を調節することになります。
特に通常の施術とは異なる2つのポイントがありますのでご覧ください。
筋肉の位置が少し違う
脊柱起立筋と呼ばれる背骨を支える筋肉が少し違う走行をしています。
血流が悪く、硬く緊張しているので背骨と筋肉の差がわかりにくくなっています。
肩甲骨の高さ
肩甲骨の位置が背骨の捻じれによって位置が変わります。
これは肩甲骨の周りの筋肉も異なる位置にあることを示します。
こういった特徴を知らずに施術を行うと十分な効果を引き出せません。

側弯によって起きている筋肉の位置変化を適切に把握することがポイントです!
柔道整復師と鍼灸師の資格を持ち、信念を持って施術を行っています。